中古車販売店で車をいろいろチェックし、気に入ったものがあれば見積もり書を出してもらいます。この見積もりに関しても、販売店を複数めぐって出してもらい、いったん家に持ち帰って比較すると良いでしょう。合計金額だけでなく個々の項目にも目を通しましょう。わからない項目はどんどん質問します。質問にたいして不明瞭な回答をする販売店は避けたほうがいいでしょう。
●サインをするときに・・・
見積もりを出してもらうとサインを求められますが、この段階ではまだ契約ではありません。販売店によっては複写式で、下が「契約書」になっていることがあるので、見積もり書であることを確認してサインしましょう。また、このとき、サインしない・嘘を書くなどのことをすると、その時はよくても今後立ち寄りづらくなってしまいますし、後から良い商品が入ってきたときのお知らせがもらえません。
中古車代金の支払いにはいくつかの方法があります。現金・クレジット・ローンなどです。長期にわたっての生活も考え、無理のない予算組みをしましょう。
●現金払い
金利がつきませんので、もっとも安上がりと言えるでしょう。ただ、予算を抑えることのみ考えて質の悪い中古車を買ってしまうと、その後の修理代のほうがかさんでしまうことがあります。ある程度長く乗りたい人は、クレジットやローンも視野に入れて程度の良い中古車を選んだほうが良いかもしれません。
●クレジット
中古車販売店の店頭で組むことができるのは、ほとんどがこの信販系クレジットです。信販会社が販売店に料金を代納しますので、購入者は信販会社にたいして分割で納める形になります。金利は販売店が独自に設定していることが多く、0~18%が相場ですが幅があります。金利が安くても、本体価格に上乗せされている場合もあります。車の所有権が信販会社になることが多く、支払途中で手放したいときなどは残債をすべて支払わなくてはなりません。審査基準は、信販会社にもよりますが比較的ゆるやかで、審査期間も短くすみます。
●ローン
中古車の売買契約とは関係なしに、銀行などの金融機関でお金を融資してもらって支払う形です。ユーザーは金融機関に対して返済をします。クレジット払いと違い、車の所有権は購入者自身になります。金利は15%以内のところが多く、低金利ですが、審査は他のクレジットに比べると厳しくなります。銀行などによっては「ゴールド免許であると金利が優遇される」など、特典がある場合があります。ローンで支払う場合、基本的に、「一括完済」はできますが「組み換え」ができません。したがって、一度厳しい予算組みをしてしまうと後で弛めることができませんので注意しましょう。
見積もりを出してもらったら、内容を再検討します。おもな内容は以下のとおりです。不明点があれば中古車販売店に質問し、明確な回答をもらいましょう。
●本体価格
中古車の本体価格です。
●自動車税
納税年度の途中で購入する場合には、月割りで加算されます。月割り金額については陸運支局のサイトや中古車情報誌などで確認しましょう。
●消費税
法定費用以外のほとんどのものにかかります。
●取得税
その中古車の年式(残価率)などによって金額がかわります。計算式が少し複雑ですので、陸運支局などに問い合わせてみましょう。
●重量税
車検をとる時に発生しますので、車検の残っている中古車であれば支払う必要はありません。車検切れの中古車では車両重量に応じて加算されます。必要ない場合でも請求してくる販売店がありますので、注意の必要な項目です。
●自賠責保険料
購入と同時に車検を通さなくてはならない場合、支払います。
●自賠責未経過相当額
販売店が前オーナーに対して「自賠責保険料金の未経過分を払っていた場合」に発生します。自賠責保険自体には消費税はかかりませんが、この未経過相当額にはかかります。
●車庫証明印紙代、登録印紙代など
各種税金と同じく、法定費用です。それぞれ2000~4000円程度です。
●代行費用、登録諸費用、行政書士料などの項目
車庫証明や登録の代行を依頼するときにかかる販売店側の手数料・または依頼する行政書士への料金です。安くて10000円~といったところですが、平日昼間に時間の余裕があれば自分で手続きしましょう。書類もそれほど複雑ではありません。
●納車費用
買った車を自宅などへ届けてもらうときにかかります。自分で取りに行ければかからない費用です。
●整備費用
納車時に整備してもらうための費用です。整備や交換の必要な箇所は販売店が事前に把握しているはずですので、実際に整備した際、これ以上の費用がかかっても請求はされません。購入者自身で整備すると保証がつかなくなりますので注意しましょう。
中古車の現車・見積もりなど、総合的に判断して「よし、買おう!」と思ったら、いよいよ契約書(注文書)の作成に入ります。これを作成すると購入の意志があるとみなされ、その中古車は取り置いておいてもらえます。必要なものは以下のとおりです。
●身分証明書
運転免許証など。
●印鑑
三文判でOKです。
●手付金
中古車購入代金の一部を手付金として払います。およそ1~3万円ですが、車種や販売店などによって上下することがあります。手付金とは、その契約を担保するもので、「一定の期間までに契約の解除を申し入れた場合、手付金の放棄をもってできる」という性質をもっています。契約の内容にもよりますが、キャンセル時にはまず戻らないと考えましょう。
【契約に関して】
「どの時点で契約が成立するのか?」といった問題ですが、ほとんどの場合、契約書(注文書)を作成し、手付金を支払った時点で契約成立です。印鑑を押していないから未契約である、ということはありません。また、新車・中古車かかわらず、自動車はクーリング・オフの対象になりません(高額な買い物であるので事前の検討がよくなされているはず、との解釈から)。そうでなくとも、急なキャンセルは販売店に多大な迷惑がかかってしまいます。翌日気が変わっても遅いのですから、契約作業は慎重にすべきです。
契約書(注文書)の約款は、細かい文字でわかりづらいことが多いのですが、契約を交わす際には、販売店の人が内容を読み上げてくれます。よく内容を確認するとともに理解し、分からないところは質問しましょう。また後日、車庫証明などを自分で行う際は、車体番号などが必要ですので、車検証などのコピーをもらっておきましょう。
中古車を契約しても、書類がそろっていなければ納車できません。しっかりと揃えておきましょう。また、車庫証明など、自分で申請できる書類もありますが、役所には平日昼間に行かなくてはなりませんし、忙しくて時間が経ってしまうこともあります。余裕がないときは販売店に代行をお願いしましょう。
●印鑑証明書
各市区町村の役所に行って発行してもらいます。印鑑証明をとっていない場合は、まず印鑑登録から行うことになります。印鑑証明書は本人以外でもできますが、印鑑登録は本人でなくてはなりません。
●実印
印鑑証明書と同じ印鑑です。
●住民票
中古車販売店から指示があった場合に必要です。なければ必要ありません。
●車庫証明、または車庫証明申請書
車庫証明の手続きは警察署で自分で行うこともできます。時間がない場合、中古車販売店に代行してもらうことになりますが、その場合の申請書は販売店が用意してくれています。
●保管場所使用承諾証明書
月極で駐車場を借りる場合などは、大家さんや管理会社に記入してもらいます。
●保管場所使用権原疎明書面(自認書)
車庫、駐車場が自分の所有する土地にある場合に必要です。
●保管場所の所在図・配置図
所在図とは車庫・駐車場までの行き方などを示した図、配置図とはどの位置に車を保管するか示した図です。
●委任状
登録手続きなどを中古車販売店に代行してもらうための書面で、これも販売店が用意してくれています。実印が必要です。
◆軽自動車の場合◆
住民票のみの用意になります。車庫証明については、ほとんどの場合が名義変更後に自分で警察署に提出することになります。
乗っていた車を売却し、その売値分、新しく買う車に値引きなどしてもらうシステムを「下取り」と言います。単に中古車を売るだけではなく「下取り」から請け負ってくれるお店も多いので、中古車購入と下取りを一緒のお店でしてもらうと、それだけ購入資金が安く済んだりするわけです。車を乗り換えるときなどによく活用するシステムですね。
「下取り」の査定額が高ければ高いほど、中古車購入のときにも費用が助かるわけですが・・・。さて、その査定額を高くするコツはあるのでしょうか?
●メンテナンスは良くしておこう
まず、年式が新しいほど、状態が良いほど、人気車であるほど査定額に上乗せされるのが基本です。年式や人気というのは自分ではどうにもならない項目ですが、状態の良いことは大切です。日頃の安全のためだけでなく、下取りという意味でも、日頃のメンテナンスは良くしておきましょう。
●車内外の清掃をしておこう
状態において自信がない場合でも、査定に見せるまえに車内外の清掃は丁寧にしておくと、それだけでも印象が異なってきます。
●買い取り相場を調べてみよう
また、その車の査定額の相場を調べてみましょう。複数の業者に査定額を出してもらいます。大手の中古車買い取り専門店ではインターネット査定もできますので、それらを参考にしても良いでしょう。その中で高い額を提示されたところがあれば、そこに買い取ってもらってもいいですし、中古車を購入する販売店に下取りをしてもらう場合であっても、相場を知っておけば査定額の交渉に便利です。
●車検は通しておくべき?
余裕があれば、車検も通しておくと若干有利になることが多いのですが、車検にお金がかかり過ぎるようではあまり意味がありませんので、この場合「ユーザー車検」がオススメです。自分で車検場にもちこむユーザー車検ならば、自賠責保険料・重量税・検査手数料のみの、最低限の出費ですむからです。ただし、追加で出費した車検代が、査定額のアップ分を上回らないと逆に損をすることになりますので、相場等をよくチェックする必要があります。
●事故車なんだけれど・・・
「事故を起こしたから、この車は廃車にするしかない・・・」そういう場合でも、査定額は一応調べてみましょう。もちろん事故の程度にもよりますが、車の骨格部分にまでダメージが届いていない場合は事故車とはみなされません。また、少しくらいの損傷は、直す技術が確立されていますので、ちゃんと売り物になる場合も多いのです。
●下取りって本当にお得?
じつは、「下取り」というのは「値引きするための口実」なのです。買い取り専門店で出された金額が、その車の底値だと思っておいたほうが良いでしょう。同じ販売店で、下取りに出しつつ中古車を購入する場合、その差額で下取り車の査定額がウヤムヤになりがちです。べつのお店に買い取ってもらったほうがお得な場合もありますので、調べてみましょう。
中古車を買って、いままで乗っていた車とは車種などが違ってきた場合、それにまつわる任意保険も忘れずに再検討してみましょう。いままで必要だった補償だけでは足りなくなる、いままでの保険条件では保険がおりなくなってしまうなどの可能性があります。
安全や盗難防止の装置装備が変わってきたり、また、新しく買った車では運転者が変わる(家族も使ったりする)場合などがそれでしょう。高級輸入車を買った場合など、今までかけていなかった保険(車両保険・盗難保険など)もかけたほうが良いケースもあります。
また、逆に、保険の細分化がすすんでいますので、不必要な保険・補償をはずせば、そのぶん保険料が安くなることもあります。これについては、それまで加入していた保険会社に相談するのも良いですし、これを機に別の保険会社に相談してみるのも手です。今でしたらインターネットで一括見積もりもできますので、それを利用しても良いでしょう。
ここで注意したいのは、あくまで事故・損害を想定することです。できるならば保険料は安くすませたいものですが、自動車にまつわる事故や損害の可能性は非常に多岐にわたります。予想していなかった制限に引っかかって保険がおりない、といったことは避けたいものです。
車と生活は切って離せないものですので、その車を運行することによって起こりうる事故・損害を綿密に想定し、保険もそれに合わせてかけましょう。必要だと思われる補償はしっかりつけ、もしかしたら引っかかるような制限条件は必ず外しておくことが大切です。
さて、新車・中古車にかぎらず車を買ったら必ず確保していなければならないのが保管場所=「車庫」です。
どこにでも保管してよいわけではなく、
・道路以外の場所である
・車全体が格納できる
・道路からの出入りが容易である
・使用の本拠位置(自宅など)から2km以内である
などの規定があります。
車庫証明申請を記入する場合には車体番号などが必要になってきますので、中古車販売店などに車検証などのコピーをもらっておきましょう。なお、軽自動車を購入した場合は、車庫証明を後で提出すればよいことになっていますが、これを忘れると罰金がありますので注意しましょう。
車庫証明の書類は以下のものが一式になっており、これは、警察署や管轄の陸運支局などにあります(一部地域ではインターネットからダウンロードできます)。
●自動車保管場所証明申請書
車検証、住民票などを参考にしながら書きます。あいまいな部分については、記入せずに管轄の警察署などで尋ねましょう。
●保管場所使用権原疎明書面(自認書)
車庫が自分の所有する土地にある場合に書きます。
●保管場所使用承諾証明書
月極め駐車場を借りている、賃貸アパートなどの駐車場を借りている場合に必要です。管理会社や大家さんに記入してもらいます。また、親が所有する土地に車庫があるなどの場合にも必要ですので、この場合は親(またはその土地を所有している人)に書いてもらいます。
●所在図・配置図
自宅と車庫の位置関係や行き方、またどこに車を保管するのかを示す図です。地図式に記入します。
◆記入しおわったら
警察署に持っていきます。この際、申請料や保管場所標章(ステッカー)代などがかかりますが、おおむね3000円以下です。標章と引き換えにする書類が渡されますのでなくさないようにしましょう(地域によってなにも渡されない場合もあります)。標章の受け取りまでには3~4日かかります。