まず、中古車の物件探しを始める前に“理想のカーライフ”を思い描いてみましょう。あなたは、購入した車でどんな生活を送りたいですか?とりあえず通勤や買い物を便利にしたいなら軽自動車やコンパクトカー、家族や友人など大人数で出かけたい人にはワゴン、走りの豪快さを体感するならスポーツカー、所有感を楽しみたいなら個性的な輸入車、などなど……。車によって適した機能がありますので、あらかじめ情報を集めておくと良いでしょう。
また、「いま住んでいるところの道幅は狭いけれど、近々引っ越す先は広めだな」「子供が生まれたらチャイルドシートをつけることになりそうだな」など、現時点での環境や今後の生活設計などを視野に入れておくことも欠かせません。中古車市場にはさまざまな年式・車種の車が出回っており、一つとして同じものはないと言っても過言ではないのです。選択肢も実に幅広く、予想を超えた出会いがあるかもしれないのが中古車市場の魅力です。
まず、中古車情報誌やインターネットなどで希望車種の大まかな価格帯をチェックしておきましょう。数多く見ているうちに相場がつかめてきます。加えて、中古車の車両本体価格だけが予算ではありません。税金や保険料、その後の維持費までみておきましょう。車の状態などにもよりますが、付帯費用として、おおよそ本体価格の15~20%が必要だと言われています。
【法定費用】
●自動車税
排気量によって課せられる都道府県税です。納税は毎年4月となっていますが、年度途中で車を購入したときには、登録の翌月~年度末(3月末)までの金額を月割りで納めます。
●自動車取得税
車を自分名義で登録するときにかかります。新車の取得価格(メーカー発表価格)と、中古車の残価率などをかけあわせた額を納めます。
●自賠責保険料
ほとんどが車検の際に支払いますので車検残のある中古車ならば払わなくてもいい前提なのですが、販売店が前のオーナーに“自賠責未経過相当額”として残り期間分の保険料を支払っていたときのみ、請求されます。
●消費税
本体や手数料、自賠責未経過分など、法定費用を除いたほとんどのものにかかります。
●印紙代(名義変更、車庫証明、印鑑証明など)
陸運支局などに収める印紙代です。いずれもそれぞれ2000~4000円程度です。
【その他手数料】※販売店によって異なります。
●納車費用
購入した車を業者に届けてもらうときにかかります。もちろん、自分で引き取りに行った場合には発生しません。
●登録代行費用、車庫証明代行費用
販売店に登録などを代行してもらったときにかかります。
●その他
車検をとおさなくてはならない中古車には自動車重量税が、下取りに出す車がある場合には下取り手数料などがかかります。
【その他、維持費など】
●交換の必要のある部品代、任意保険料など。
中古車購入のメリットと言えば、なんといっても「安い」ことです。一台一台が安価であるため、同じ予算でも選択肢が大幅にひろがります。
たとえば、200万円の予算であるとき、新車では「車種やグレードは大体このへんかな・・・?」と予想がついてしまいますが、中古車市場なら、新車では考えられないようなオプション付きの高級セダンが見つかるかもしれませんし、軽自動車なら複数台買えてしまうかも知れません。中古で安いグレードの車種を買って浮いた費用でオプションを充実させる、などということも可能です。新車とは比べ物にならないくらい選択肢が広がるのが、中古車市場最大の魅力ではないでしょうか。
購入する車に迷っているときにも、中古車ショップは好都合です。中古車ショップには色とりどりの車種・メーカーが揃えて展示されていますので、自分の目でしっかりと現物をみて比較検討することができます。現行モデルはもちろんのこと、新車では手に入らない絶版車や旧車にめぐり会うこともありますので、個性的な車に乗りたいという人にもピッタリです。また中古車であれば、車両本体価格だけではなく、自動車取得税などの税制面でも安く費用を抑えることができます。
さらに、「安い」ことによって車との付き合いが身軽になることもメリットの一つであるかもしれません。個人差はありますが、万が一つけるかもしれないキズなどに新車ほど神経質にならなくてすみますし、買い替えをするときなども気軽ですからさまざまな車種が楽しめることでしょう。このように、車購入にあたっての楽しみが各段に広がるのが中古車市場なのです。
中古車のデメリットは、やはり「中古である」ということでしょうか。年度落ちですので燃費が現行モデルより悪いかもしれませんし、新車よりは確実に維持費がかかってしまうことでしょう。かつてのユーザーがつけていたオプション装備が今でも役立つとは限りませんし、それを付けかえようとしますと、やはり新車に装着するよりは予算がかさんでしまう、といったこともあります。
売却の際にも、高額査定はあまり期待できないのが中古車です。また、中古車市場は常に流動していますので、“完璧に条件のあった一台”というのもなかなか見つかりにくいものです。あまりに理想が高すぎてしまうと、一足遅れで希望車を買い逃してしまうこともありますので、条件にある程度は余裕を持たせておくと良いでしょう。
安さにつられて購入したら状態の悪い車で、結局、修理・交換にお金がかさんでしまった、などということもありますし、事故車をつかまされてしまう心配もあります。もし事故車がきちんと整備されていなかったら危険なのは言うまでもありません。
できるならそうしたことは避けたいものですが、やはり、数々の展示中古車から程度の良いものを見極めるには、それなりの経験や知識が必要です。信頼できる販売店に出会うことができれば良いのですが、中にはまれに悪質な業者もいるそうですので、お店選びも慎重にしたいものです。
「よし、車を買おう!」と思い立ったら、誰しも早く行動に移したいものです。しかし、その前に情報を集めることも重要です。本当に満足な一台を見つけるために、知識を蓄えておきましょう。
購入する車とライフスタイルは切り離せないものです。安さやカッコよさにつられて中古車を衝動買いしてしまい、後で後悔、といったことは避けたいものですよね。「生活にあった一台」を掘り下げてみましょう。
●予算など
ほとんどの人が、おおまかな予算を決めてから車選びを始めると思います。かかる予算は車本体価格だけではありませんので、とくにローンを利用する場合など、無理のない予算を立てましょう。また、維持費はどのくらいを検討していますか?排気量によって自動車税はちがいますし、車両タイプなどによって任意保険の料金が変わってきます。ほかに燃費などの費用も視野にいれておいたほうが良さそうです。
●車の大きさ
まず自宅の車庫にはいる大きさはどのくらいか、幅・高さ・長さなどを確かめておきましょう。加えて、おもな生活圏での取り回しも考えておくと良いかと思います(近所の道幅や通勤先の駐車スペースなど)。意外に忘れがちなのが“高さ”です。1.7mを超えた車は利用できない立体/地下駐車場などもありますので注意しましょう。
●乗員人数、荷物など
普段何人乗るのか、荷物は多く載せそうか、といったことも想像してみましょう。最近は後部座席のシートアレンジができる車種も多くなっています。乗員人数やラゲッジスペースと、普段の取り回しやすさ、この2つのバランスがとれた大きさの車が良いでしょう。また、チャイルドシートなどの装着予定があるなら、そこも考慮に入れておきましょう。
●移動距離
おもな用途が買い物や通勤などで短距離を走れれば良い場合は軽自動車でも十分ですが、ドライブで長距離も走りたいなどといった場合には、やはりそれに向いたエンジンの車が良いでしょう。おもな使用目的によって適した車が変わってきます。
中古車を買おうと思い立ったら、まずインターネットで情報を検索する人も多いと思います。中古車販売店のサイトからオークションまで、検索をかければ大量の情報が手にはいります。「近所の販売店では高かったのに、こんなに安く売ってる!」とてもお得に思えますが、ちょっと待ってみてください。
●実車の確認は?
インターネットの情報でまずわかりにくいのが、中古車の程度です。縮小された全体写真では、キズなどの具合はほとんどわかりません。キズや凹みなど細部の拡大写真もあることはありますが、エンジンルーム内部のサビ、タイヤの溝、まして車内のニオイなどまではわからないものです。インターネット検索で見つけた情報であっても、実際に足を運んで確認することは大変重要なのです。
●付帯費用も加算しよう
インターネットには本体価格しか記載されていないことがほとんどです。遠方から取り寄せる場合、陸送費はたいていユーザー持ちになり、これが結構な負担になることも多いのです。かならず陸送費をふくめた付帯費用とあわせて価格検討しましょう。
●保証の問題は?
もしトラブルがあったときに、近くの修理工場でも対応してもらえるのかどうか、確認はしっかり取りたいものです。
●あまりに安すぎるものは避けよう
インターネットで情報を検索すると、同じ車種でも、驚くほどの価格差が感じられると思います。ボディカラー、グレード・装備、走行距離、事故歴などで絞っていき、その中でも底値である価格帯は避けたほうが無難です。なにかしらのトラブルを疑いましょう。
●それでも欲しい!
さまざまな角度から検討した上で、さらに魅力的な物件であったなら、検索した情報の、販売店やオークション出品者に連絡を取りましょう。ポイントは、どんな細かい点も徹底的に質問することです。電話でのやりとりが主になると思いますので、質問を事前に書きだしておくのもいいと思います。
また、点検記録簿などの資料を、FAXなどで見せてもらいましょう。丁寧な販売店や、車に愛着のあるオークション出品者なら、こうした作業にも親身に応じてくれるはずです。手軽に検索できるインターネットの中古車情報ですから、満足のいく買い物をするためにも一手間かけましょう。